『さよなら バイバイまたね』
って お別れができることは幸せなことと思う。
私がうまれたときからかわいがってもらっていた 佐藤さんが亡くなってしまった。
佐藤のおいちゃんは 幼なじみのパパで 消防士だった。
わたしのことを ゆかりん って呼んでた。
電車で一緒に帰ったこともあるし
スノボに連れていってくれたり 釣った魚を持ってきてくれたり
犬の散歩で家の前を通ると いつも 自慢のお庭や家の中にいれてくれた。
三人の息子には 昔っから オジン って呼ばれていてそれがかっこいいなって 思ってた。
奥さんは小さくて おいちゃんより10才くらい若くてかわいいひと。
おばちゃんは 『もういちど産まれかわっても パパと一緒になりたい』って言ってた。
家族からの寄せ書きには『パパ 後から行くから。またあそぼうね』って書いてあった。
そんなふうに愛されていたおいちゃんが逝ってしまった。
昨日と今日と お痛夜と告別式の受付をやらせてもらった。おいちゃんに恥ずかしくないように背筋を伸ばして 頑張った。
受付の席から 鳥と飛行機と蝶々と青空と雲をみた。
亡くなった木曜からわたしは毎日少しずつ 何回も涙がでて止まらない。
もう声が聞けない
おいちゃんの亡骸は小さくてかなしみのかたまりがずっしりとまとわりついているのを感じた。
それからもうひとつ心配ごとが増えた。
愛しい人が 明日病院へ行く。